Windows XP を Service Pack 3 (以下SP3)にアップデートすると、Internet Explorer 6 (以下IE6)利用者は問題ないが、Internet Explorer 7 (以下IE7)とInternet Explorer 8 ベータ1 (以下IE8 β1)の削除(アンインストール)ができなくなる場合があるとして、マイクロソフト社が注意を促しています。
同社によると、IE7がインストールされている状態でSP3にアップデートすると、コントロールパネル内の「プログラムの追加と削除」から、IE7の「削除」ボタンがグレーの表示になり押すことができなくなるという。
多少専門的な詳しい解説になってしまいますが、前述の事象の原因は「設計によるものである」ことが判明しており、同社は次のように説明しています。
Windows XP Service Pack 2 (以下SP2)の状態にIE7をインストールすると、既存のIE6のファイルがアンインストールフォルダに保存されます。
SP3には新しいIE6のファイルが含まれていますが、SP3にアップデートしてからIE7を削除しようとすると、システムは保存されている古いIE6ファイルに戻ってしまうのです。
ようするに、IE6以外がSP3でアップグレードされた状態になり、セキュリティ上望ましくないため、IE7を削除できないように設計したためだということなのです。
対策として、SP3アップデート後にIE7を削除する手順は下記になります。
1.SP3を削除してSP2に戻します。
2.SP2に戻ったら、IE7を削除しIE6に戻します。
3.その後でSP3を再度インストールしてSP3にします。
4.SP3にアップデート後にIE7をインストールした場合は、通常の手順でIE7は削除できます。
IE8 β1も同様で、IE 8β1がインストールされた状態でSP3にアップデートすると、IE8 β1を削除できなくなるため、SP2にIE 8β1がインストールしている場合には、SP3をWindows Updateで配布されないようにしているという。SP3にアップデートしてからIE8 β1をインストールした場合は、問題なく以前のIEに戻すことができます。
よりよい PC Life の一助になれば幸いです。
<< New LaLaLaLand トップページに戻る >>