【第13回】Windows 8 ダウングレードによる Windows 7 を買う

2013年4月2日現在、家電量販店のパソコン売場には Windows 8 パソコンしか並んでいませんが、パソコン直販メーカーのインターネットショップなら、まだまだ余裕で Windows 7 パソコンを買うことができると、当サイトの別記事でご紹介したと思います。

ただ、購入するパソコンメーカーにこだわりをもっている人にとっては、個人モデルは、Windows 7 搭載パソコンは在庫のみしか販売していないメーカーもあるため、メーカー選びで迷っている場合も少なくありません。加えて、以下のことを誤解しているため、Windows 7 搭載パソコンの購入をあきらめてしまっている人も少なくありません。

ほとんどのパソコン直販メーカーでは、個人事業主・SOHO・法人モデルのパソコンに関しては、余裕で Windows 7 パソコンが購入できます。そして、個人ユーザーでも製品購入はできます。つまり、パソコン直販メーカーのインターネットショップなら、Windows 7 パソコンは、まだまだ余裕で買うことができるのです。

では、Windows 7 パソコンは、いつまで販売されるのか。これは、Windows 7 開発・販売元であるマイクロソフト社が発表する「 Windows 7 プリインストール済みパソコンの販売終了時期による」というのが結論になるわけですが、2013年4月2日現在、未定となっているので、パソコン直販メーカーに関しては、今後も Windows 7 パソコンを販売し続けるそうです。

加えて、パソコン直販メーカーによっては、「 Windows 8 から Windows 7 へのダウングレード販売」も実施しており、そのことを考慮しても、Windows 8 の次の新 OS が発売されるギリギリまで Windows 7 は販売し続けられることが容易に推測できます。

余談になりますが、知らない人も多いのですが、この「ダウングレード販売」という手法を使って、現在でも「 Windows XP 」搭載の新品パソコンを専門に販売しているお店もあるのです。

話を本題に戻しますが、Windows 8 から Windows 7 への「ダウングレード販売」とは、新 OS の Windows 8 を手に入れたユーザーが、Windows 7 パソコンにすればよかったなぁ……と後悔したとします。その場合、買ってしまったんだからとあきらめることはないのです。なぜなら、Windows 8 搭載パソコンを購入した人には、「 Windows 7 へのダウングレード権」があるかもしれないからです。この権利を行使すれば、Windows 8 から Windows 7 へのダウングレードができるのです。

Windows 7 へのダウングレード権を「持っているかもしれない」と書いたのは、Windows 8 の全てのエディションにある権利ではないからです。

正確には、 「Windows 8 の場合、OEM 版または DSP 版の Windows 8 Pro がプリインストールされたパソコンに対して、ダウングレード権が提供」されています。また、パソコンメーカーが、ユーザーに代わって、ダウングレード OS を組み込んだ状態でパソコンを提供する場合もあります。

「 Windows 8 Pro のダウンロード権を行使すると、旧 OS バージョンの Windows 7 Professional、または、Windows Vista Business にすることが可能」というものが、マイクロソフト社が認めている「ダウングレード権」というものなのです。

ほとんどのパソコン直販メーカーでは、このダウンロード権を行使してWindows 7 Professional 搭載パソコンを継続提供しているのです。

購入の際「 Windows 7 Professional  ( Windows 8 Pro ダウングレード)」を OS で選択すると、本来は Windows 8 Pro が搭載予定のパソコンに Windows 7 Professional がプリインストールされた状態で、製品を手に入れることができます。

Windows 8 Pro から Windows 7 へ「ダウングレード販売」されたパソコンには、リカバリーメディアが「 Windows 8 Pro 用」と「 Windows 7 Professional 用」が2つ添付されているので、将来的に Windows 8 も使ってみたい場合、かなりお得な購入方法となります。

Windows 7 Professional から Windows 8 Pro に変更する場合には、Windows 8 Pro 用のリカバリーメディアを使いクリーンインストールすることになるため、1台のパソコンに2つの OS をいれるデュアルブート環境パソコンにはならないので誤解しないでください。

購入時 Windows 7 パソコンとして使用し、その後、Windows 8 へのアップグレードも可能であるということです。

仕事で使うことを考えると、現実的には Windows 7 じゃないとなぁ……でも、将来的には、Windows 8 も使いたいなぁ……という場合には、有効な選択肢になるのではないかと思います。

パソコン直販メーカーのインターネットショップで、パソコンの仕様をカスタマイズする際、「 Windows 7 Home Premium 」とか「 Windows 7 Professional 」と単にエディションが記載されている場合は通常提供の「 Windows 7 」であり、「 Windows 7 Professional (Windows 8 Pro ダウングレード)」と記載されているものが「ダウングレード販売」の製品になるので選択を間違わないよう注意願います。

当サイト管理人が3月末に調べた範囲では、各パソコン直販メーカーの対象製品は下記になります。

■エプソンダイレクト ※追加料金 : 7350円 (2013年3月31現在)
 (ノートPC・個人モデル) NJ3700E、NJ5700E、NA601E
 (デスクPC・個人モデル) AT991E、ST160E、NB51E、PT100E

■NEC Direct  ※追加料金 : ほとんどが0円、1機種のみ3150円 (2013年3月31現在)
 (ノートPC・法人モデル) VersaPro J タイプVD、VersaPro J タイプVX、VersaPro J タイプVA
                 VersaPro J タイプVL、VersaPro J タイプVF、
                 VersaPro J UltraLite タイプVB、VersaPro J UltraLite タイプVG
 (デスクPC・法人モデル) VersaPro J タイプVZ、Mate J タイプME、Mate J タイプMB
                  Mate J タイプML、Mate J タイプMG

■富士通 ※追加料金 : 0円、1575円、9000円 (2013年3月31現在)
 (ノートPC・法人モデル) E742/FW、A572/FW、A512/FW、U772/FW、P772/FW
 (デスクPC・法人モデル) D551/FW 、D582/FW、B532/FW、B532/F、D752/F、
                  D582/F、D551/F、K553/F、W520、300W、J520

■東芝 ※追加料金 : 0円
 (ノートPC・法人モデル) R632/G、R732/G、R742/G、R752/G、B452/G、B552/G、B252/G、B372/G

■HP Directplus ※追加料金 : 4200円
 (ノートPC・個人モデル) ProBook 4340s、ProBook 4540s、ProBook 4740s
 (デスクPC・個人モデル) Compaq Pro 4300 SF、Compaq Pro 6300 SF、
                  Compaq Pro 6300 All-in-One、Compaq Elite 8300 US/CT

■Lenovo ※追加料金 : 5880円、7980円、9870円、13230円、18480円、23730円
 (ノートPC・個人モデル) ThinkPad Edge E130、ThinkPad Edge E135、ThinkPad Edge E435
                 ThinkPad Edge E535、ThinkPad Edge E430、ThinkPad Edge E530
                 ThinkPad X1 Carbon、ThinkPad X230/X230i
 (デスクPC・個人モデル) ThinkCentre M72e Small、ThinkCentre M72e Tower
                  ThinkCentre M92z All-In-One、ThinkCentre M92/M92p Tower
                  ThinkCentre M92/M92p Small、ThinkCentre M92p Tiny

■レッツノート ※追加料金 : 0円
 (ノートPC・個人モデル) AXシリーズ、SXシリーズ、NXシリーズ、Bシリーズ

尚、「Windows 8 ダウングレード」ではない、通常の Windows 7 各エディション搭載パソコンは、多くのパソコン直販メーカーのインターネットショップで、まだまだ余裕で購入できるので有効活用するとよいと思います。

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