Windows 7 には、立体的な視覚効果「エアロ( Aero )」機能が搭載されています。ウインドウの一部が半透明化されたり、背景のデスクトップが透けて見えたりする機能がこれです。
もともと動作の重い Windows Vista パソコンにおいては、この「エアロ( Aero )」機能は、パソコンに負荷をかけるため、この「エアロ( Aero )」機能を無効にすることが、パソコンの動作を高速化する鉄則の設定でした。
しかし、この常識は、Windows 7 では通用しない場合があります。
「エアロ( Aero )」機能を無効にすればパソコンの動作が速くなるというのは、「2007年~2009年までに発売された、Windows Vista をプリインストールした製品」の話。なぜかというと、当時販売されていたパソコンは、グラフィックスの性能が低い製品が多かったからです。
Windows 7 をプリインストールしたパソコン(2009年10月以降発売)は、「エアロ( Aero )」機能を利用するのに十分なグラフィックス性能を備えた製品がほとんどになりました。そのため、Windows 7 では、あえて、グラフィックスチップを使うことで、CPU にあまり負荷をかけず「エアロ( Aero )」機能などを描画する仕組みを持つようになっていったのです。
逆の視点から考えると、「エアロ( Aero )」機能を無効にすると、CPU に全ての処理が集中し、かえって動作が重くなります。
上記の事実は全体的な流れの話であり、もう少し詳しく解説すれば。
「エアロ( Aero )」機能を有効にすべきか、無効にすべきかは、パソコンのグラフィックス性能で判断するのが正解。
グラフィックス性能の確認方法は、「スタート」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→システム欄の「Windows エクスペリエンス インデックスの確認」をクリック。表示された画面内の「グラフィックス」の「サブスコアの数値」を確認します。
「グラフィックス」の「サブスコアの数値」が「3以上」なら、「エアロ( Aero )」機能を有効にし、「3未満」なら、「エアロ( Aero )」機能は無効にしたほうが、パソコンの動作は快適になるはずです。
ちなみに、全ての項目で「サブスコアの数値」が「3以上」なら、Windows 7 を快適に使えるとされている……と、パソコン雑誌などには書いてありますが、パソコンをストレスなく快適に使いたいのであれば、全ての項目で「サブスコアの数値」が「最低5以上」でないと快適とは言えないというのが、当サイト管理人の個人的見解です。
「エアロ( Aero )」機能の設定は、「テスクトップの何もないところで右クリック」→「個人設定」→「Aero のテーマ」内のどれかを選択すれば有効になります。
よりよい PC Life の一助になれば幸いです。
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