【第52回】2015年、Windows10は買いか?

2015年7月29日に、マイクロソフト社より新OS「 Windows 10 」の正式版が公開されます。

Windows 8 は、スマートフォンやタブレットに特化した新時代の操作性を兼ね備えたOSといううたいでしたが、Windows 7 までの操作性とかなり異なるため、「使い方がわからない」、「使いにくい」などの悪評も多く、改良されたWindows 8.1ではスタートボタンが復活したものの、根本的な改善が全く実施されていないため、Windows 8 / 8.1 の出荷数は非常に低迷していました。

当サイト管理人も Windows 8 を持っていて、1台のパソコンに、Windows 7 と Windows 8 をいれてマルチブートにしていますが、Windows 7 をメインで利用しています。

勤務先には700台くらパソコンがあるのかなぁ……、そういう職場でも Windows 7 がメインで利用されています。2014年4月に Windows XP のサポート終了にあたり新しくパソコンが追加購入されましたが、ほとんどが Windows 7 で、Windows 8 / 8.1 は動作検証用に50台もない状態です。

今回は、大幅に改良された新 OS 「 Windows 10 」について解説します。

◆Windows 10 に関する情報
(1)Windows 7 / 8 /8.1 利用者は、1年間限定ながら「無償で Windows 10 にアップグレード」できる。

ちなみに、OS のみを購入する場合、海外での販売価格からの推測にはなりますが、以下の価格が予想されます。

・Windows 10 は Home 版が「約15,000円」
・Windows10 の Pro 版が「約25,000円」
・Windows Home から Pro へのアップグレード版が「約12,000円」

(2)Windows 10 は、同じパソコンを使用している限り、大きな OS のバージョンアップがあっても無償でアップグレードできる。

(3)サポート切れの心配がない。
Windows 10 は、マイクロソフト社のサポート期限に制限がなくなりました。パソコンが壊れるまでは、いつまでも正規の Windows の OS を利用できることになります。ちなみに、各 OS の延長サポート終了時期は下記になります。

【各 OS のマイクロソフト社のサポート終了時期】
・Windows Vista 延長サポート終了 2017年4月11日
・Windows 7 延長サポート終了 2020年1月14日
・Windows 8 / 8.1 延長サポート終了 2023年1月10日
Windows 10 期限なし

(4)Windows 7 と Windows 8 / 8.1 のいいとこどりした OS
Windows 10 を一言で表現すると、「 Windows 7 と Windows 8 / 8.1 のいいとこどりした OS 」と言えるかもしれません。

2012年10月26日に一般公開された Windows 8 は、スマートフォンやタブレットでも使える次世代の新 OS となる予定でした。しかし、タッチパネルの操作を意識しすぎた操作性(ユーザーインターフェース)の変更は、Windows 7 が使いやすい OS であっただけに、従来のパソコン利用者には、Windows 8 / 8.1 は非常に評判が悪く、OS の出荷数やパソコン販売台数の伸び悩みに非常に影響するほどでした。それらの状況をうけて開発が進められていたのが「 Windows 10 」なのです。

当サイト管理人も、Windows 10 のプレビュー版などをさわってみましたが、「なるとほど。これなら、Windows 7 利用者も、Windows 8 / 8.1 利用者も、納得させられるかも」と思いました。完璧に納得はさせられなくとも、「ま、いっか」程度の妥協はみいだせるレベルの OS だと思います。

もう少し具体的に言えば、Windows 10 は、「 Windows 7 利用者にとっては、従来通りの Windows 7 のように使え。Windows 8 / 8.1 に慣れている利用者にとっては、Windows 8 / 8.1 として使える」……まさに、そんな感じの OS です。

ようするに、Windows 7 利用者に使いやすい操作性に「ほぼ戻した」というか……利用者の好みに応じて、Windows 7 にもWindows 8 / 8.1 にもなる操作性にし、新機能を追加した……みたいな OS なのです。

(5)スタート・メニューが復活
Windows 7 利用者にはおなじみの「スタート・メニュー」のボタンが、形状は異なりますが、機能はほぼ完全復活しました。勿論、Windows 10 という新 OS なので表示は多少異なりますが、Windows 7 までと同様のメニュー項目もあるし、違和感なく使えると思います。シャットダウン操作もスタート・メニューのボタンからできます。

(6)ストアアプリもウインドウ化された
Windows 8 / 8.1 利用者の最大の不満は、「スタートメニュー」や「ストアアプリ」が全画面表示に切り替わってしまうというもの。

Windows 10 では、これらの不満点が改良され、「ウインドウ化」されて全画面表示にはなりません。「×」ボタンも復活しているので、「×」ボタンから簡単にストアアプリを終了することもできます。

(7)ユニバーサルアプリが使える
ストアアプリが進化したものが「ユニバーサルアプリ」。パソコン、タブレット、ウインドウズフォンのいずれでも動作するアプリケーションソフトです。デスクトップ版の Microsoft Office Word や Excel とは別に、「ユニバーサルアプリ」版も開発中とのことです。

(8)新型ウェブブラウザ「エッジ」を標準搭載
Windows 10 には、新型ウェブブラウザ「エッジ」が標準搭載されています。ただし、対応していない Web ページもあると考えられるため、互換用として Internet Explorer も残っており利用できます。

(9)Windows 10 の システム要件
・CPU 1GHz 以上
・メモリ 1GB 以上(32ビット版 OS ) / 2GB 以上(64ビット版 OS )
・HDD 16GB 以上(32ビット版 OS ) / 20GB 以上(64ビット版 OS )
・グラフィックス DirectX 9 対応グラフィックス機能

(10)Windows 10 搭載のメールに「 POP3 」が標準対応
Windows 8 / 8.1搭載のメールでは、ISP (インターネット・サービス・プロバイダ)の多くが採用しているメールの「 POP3 」が対応していませんでした。しかし、Windows 10 のメールでは「 POP3 」が標準対応しました。

(11)「仮想デスクトップ」機能の搭載
パソコンの画面上に複数のウインドウを開いて作業している場合、いっぱいウインドウを開きすぎてゴチャゴチャ……ということも少なくありません。「仮想デスクトップ」機能を使えば、複数のデスクトップ画面を作れるので、作業内容ごとにデスクトップを複数作るなどすると、作業効率があがります。

これは、Windows 10 の新機能にはなっていますが、実は、Linux では昔からある機能で、やっと搭載されたか……という感じもしないでもありませんが、便利な機能なので、Windows 10 を利用する場合には、是非、使ってみてください。フリーソフトで、現在利用中のパソコンで既に利用している方も多いかと思いますが……。まぁ、Windows 10 に標準搭載された……ということなので紹介してみました。

(12)「タブレットモード」機能
現在のパソコンは多機能になっており、パソコンよっては、タブレット機能も搭載されていたり、分離型パソコンなら、本体を分離してタブレットとして利用できる製品も少なくありません。

そんな製品のために、Windows 10 には「タブレットモード」機能が搭載されています。「タブレットモード」にしてしまえば、完全にタブレット操作で使うこともできます。Windows 8 / 8.1 の全画面表示で使うモード……と言ったら理解していただけるのではないかと思います。

注意点としては、「タブレットモード」をONにすると、設定を「解除」しない限り「タブレットモード」でパソコンが動作したままになるので、普通のパソコンとして使う場合は「タブレットモード」の解除を忘れないこと。

(13)その他の注意点
その他の注意点として、現在「搭載されている OS が32ビット版の場合、選べる Windows10 も32ビット版」に、「64ビット版なら64ビット版の Windows 10 しか選択できない」仕様になっています。

また、パソコンのハード環境によっては、Windows 10 に必ずしもアップグレード出来ない場合もあります。メーカー製のパソコンの場合は、各メーカーのサイトで Windows 10 関連の情報を確認する必要があります。

加えて、無償アップグレードが可能だからといって安易に Windows 10 にアップグレードしたはいいが、それまで動作していたアプリケーションソフトが動作しない、周辺機器が動作しない、ソフトが削除されてしまった、メーカーの動作保証外になる……など、さまざまなリスクもあるので、「無償アップグレード」は最新の注意の上「自己責任になる」ことを絶対に忘れないでください。

各パソコンメーカーとも、無償アップグレードは、自己責任になる」とサイトに明記しています。また、「アップグレードしたパソコンは動作保証外になる」とも明記されているメーカーもあるので、注意願います。

ちなみに、Windows 7 で「 Windows Media Center 」を利用していた人は注意してください。Windows 10 にアップグレードすると完全に削除されてしまい使えなくなります。「 Windows Media Center 」を利用してテレビを視聴したり、動画を楽しんでいた方は、Windows 10 で動作する「 Windows Media Center 」と同機能のソフトを自分で探してインストールする必要があります。

また、Windows 10 の「 Windows Media Player 」には DVD 再生機能がないため、DVD をパソコンにセットしても「 Windows Media Player 」には DVD が表示されず再生できません。 Windows 10 で動作するDVD再生ソフトを自分で探してインストールする必要があります

◆総合評価
Windows 10 のことを詳細に書けばキリがありませんが。

2015年7月29日に公開されたる新 OS 「 Windows 10 」、評価は各利用者の判断になると思いますが、当サイト管理人としては「買い」でもいいのではないかと思います。

仕事にパソコンを使っているのであれば、インターネットショップ経由で Windows 7 搭載パソコンを買うのがベストです。これは断言します。

ただし、使いやすい、安定した OS の Windows 7 も2020年1月14日に延長サポートが終了になります。万能な OS でもありません。

「 OS の無償アップグレード」、「サポート期限のない OS 」、「 Windows 7 なみの操作性」、「最新機能も搭載」などを考慮すると、Windows 10 への移行は「アリ」だと思います。

パソコン購入の参考になれば幸いです。

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