【第37回】2014年、中古パソコンを買うことについて考える

今回は「中古パソコンを買うことについて」考えてみようと思います。

結論を最初にお話すれば、「中古パソコンは、トラブルを自分で解決できる、中級・上級者向け」というのが、当サイト管理人の見解です。以下、詳しく解説致します。

◆「中古車」感覚で「中古パソコン」を買ってはいけない理由
車の運転免許を取得したばかりの初心者は、「運転が未熟で車を壁にぶつけるかもしれない。新車だともったいないから、とりあえず中古車を買って運転に慣れてから、お金を貯めて新車を買おう」ということをよく耳にします。これは、納得できます。

しかし「中古パソコンに関して、上記は、絶対に避けるべき感覚(意識)」です。

中古パソコンは値段が安いため、「初心者だし、中古でもいいかぁ」と考え、中古パソコンに手を出してしまうことも少なくありませんが、これは避けるべきです。理由は、初心者が「中古パソコン」を買うと、無駄なお金を消費することが容易に推測できるからです。

◆車とパソコンは違う
車の場合、新車であれ中古車であれ、車検というで検査・整備体制がしっかりしているので、「目的地まで移動する」という目的は達成することができます。

しかし、中古パソコンになると状況は異なります。中古パソコンが整備されていないという意味ではありません

中古パソコンを販売しているお店はたくさんあります。商売をしている以上、中古パソコンであっても壊れた動かないパソコンを販売していることはありません。万が一あったとしたら、そういうお店は信用を失い倒産してしまいます。中古パソコンも、ちゃんと整備され販売されているので、その点は安心して大丈夫です。勿論、ちゃんとしたお店を選んだほうがいいのは言うまでもありませんが。

余談になりますが、当サイトのメニューにある「デジタルドラゴン 」は信用があるお店なのでリンクをはらせていただいております。

◆中古パソコンの現実を理解する
パソコンに搭載されている技術は日進月歩。新しい技術が、今この記事を読んでいる現在も研究開発されているため、すぐに新技術が登場します。三か月前、半年前、一年前のモデルであっても世代が古くなってしまうことも珍しくありません。パソコンやIT技術の宿命とも言えます。

「新しい機種ほど性能は高くなり、OSやアプリケーションソフトは、新しい技術をベースに開発されます」。逆の表現をすれば、「新たに登場してくるOSやアプリケーションソフトは、高い性能のパソコンを必要としている」……もう少し簡単に表現すると「最新のOSやアプリケーションソフトは、最新のパソコンでしか動作しない」と言えるのです。つまり、中古パソコンでは動作しないことを意味しているのです。

具体例として、Windows 7 (Ultimate)では、次のような最低限の動作環境が必要となり、以下の条件を満たさないパソコンでは、Windows 7 は動きません。

CPU:1GHz以上32ビット(x86)、または64ビット(x64)
メモリ:32ビット版は1GB以上、64ビット版は2GB以上
ハードディスク:32ビット版は16GB以上、64ビット版は20GB以上の空き容量
グラフィック:WDDM1.0以上のGPUドライバを持つDirectX9対応のもの

Windows Vista の Home Basic やWindows XP が動作していたパソコンのほとんどは、上記の動作条件を満たしていないので、Windows 7 にアップグレードできません。当然、最新OSのWindows 8.1には100%アップグレードできないはずです。

どうしても、Windows 7 として動作させたいのであれば、パーツを交換するか、パソコンそのものを買い替えることになります。

中古パソコンの性能は、当然、現行機種よりも低くなります。購入時点で最新機種であってさえ、すぐに技術的に時代遅れとなってしまいます。さらに性能が低い中古パソコンでは、使えないOSやアプリケーションソフトがあって当たり前なのです。

◆中古パソコンは中級・上級者向き
中古パソコンの場合、OSが起動でき、正常に終了できればよいだけではダメです。利用したいアプリケーションソフトがサクサク動作しないと話になりません。

例えば、中古パソコンの動作が遅いので確認したら、物理メモリの容量が少なかったという場合、後から自分で増設しなければなりません。メモリを買ってきて、いざ増設しようとしたら、メモリをセットする部分が壊れていて増設できなかった……ということもありえます。

中古パソコンの場合、みなさんの目的を達成できないような難点を持っている可能性もあるのです。一度、人手に渡ったパソコンは、どこかに問題点があったとしても、見た目で判断するのは非常に難しいのです。

「中古パソコンは、トラブルを自分で解決できる、中級・上級者向けのもの」と考えてください。

「いくら値段が安くても、初心者は、性能が低く、将来性の薄い中古パソコンを買うことは避けるべき」というのが当サイト管理人の見解です。

尚、この記事は「中古パソコンの購入を否定しているものではない」ことも追記しておきます。

当サイト管理人も、過去に何台か中古パソコンを購入した経験があります。しかし、それは、「Linux 用にしたいので、スペックの低いパソコンで十分」、「古いパソコンに使うために必要なパーツだけほしかった」、「サーバー用なので、低いスペックで十分」、「どうしても、そのメーカーの、その製品を一度使ってみたかった」などの理由で、中古パソコンを買ったのです。

また、この記事でも述べていますが、当サイト管理人も初心者の時には中古パソコンには手を出していません。「中古パソコンでトラブルが発生した時、何が原因で、何を、どうすればよいのか理解していないため、対処できない」ので、初心者の頃は、中古パソコンに手を出すことはしていませんでした。

「中古パソコンを買うには、パソコンのスペックを十分理解し、トラブルに対処できる、中級・上級者レベルの知識になった段階で、購入選択肢の1つに加えるのがよい」と思います。

加えて、中古パソコンを買う場合には、本文でも紹介していますが、「デジタルドラゴン 」のようなアフターケアが十分で良心的な信用度の高いお店を利用することをおすすめ致します。

パソコン購入の参考になれば幸いです。

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