【第55回】2015年、スティックPCについて考える

まだまだ、その存在すら知らない方も多い「スティックPC」について、今回は解説致します。

◆スティックPCとは何か
スティックPCとは、「幅×奥行き×高さ」が「100×40×10」mm程度の、USBメモリのようなスティック型の「超小型パソコン」のこと。2015年11月現在、全パソコンメーカーで製造されているわけではなく、2014年頃から、一部のパソコンメーカーでしか製品販売されていません。

長さがわすが10cm程度の筐体(きょうたい)なので、持ち運びしやすい「超小型パソコン」……というより、「これが、パソコン?」と疑ってしまうほどの大きさに驚きますよね。

百聞は一見にしかず、その形状は以下の画像をご覧になれば、ご理解いただけると思います(画像をクリックすると、各メーカーの製品ページで詳細を確認することができます。画像は各メーカーの承認をいただいております)。

◆主なスティックPC

マウスコンピューター マウスコンピューター
icon
MS-NH1-W10
icon※Windows10搭載
icon
icon
MS-CH01F
icon※Windows10搭載
アイ・オー・データ
ioPLAZA
ドスパラ
icon
インテル Compute Stick セット
icon※Windows8.1搭載

Diginnos Stick DG-STK1B
※Windows10搭載
ドスパラ ドスパラ

Diginnos Stick DG-STK2F
※Windows10搭載

Diginnos Compute Stick
※Windows8.1搭載

 

◆スティックPCのデメリット
(1)新しい発想の「超小型パソコン」なので、利用用途がはっきりしない。

(2)ストレージ(データなどを記憶しておく領域)が32GB~64GB、メモリ2GB、1.33GHz(4コア)CPUなど、メインのパソコンとして利用するには物足りない感がある。

(3)「スティックPC」単体では何もできない。

(4)初期設定時には、Bluetooth(無線機能)が使えないため、USBキーボード、USBマウスが必要になるため、本体の入力端子にmicroUSBがついていない場合、USBハブが必要になる(入力のたびに、キーボードとマウスのUSBを、そのつどさしかえる……という方法もあるが、面倒だと思います)。

(5)ディスプレイに「HDMI」端子がないと利用できない。

(6)ディスプレイ、キーボード、マウスなどが無いと、パソコンとして利用できない。

◆スティックPCのメリット
(1)長さ10cm程度の「超小型パソコン」だから、持ち運びに便利。

(2)最新パソコントのスペックと比較すれば、当然、物足りない感はあるが、ひと世代前のパソコンのスペックと比較すれば格段に高い性能である。データなどを記憶しておく領域が32GB~64GBではあるが、Windows95/98/98SE/ME/2000/XPでも、こんなに大容量ではなかったことを考えれば、サブマシーンとしては余裕の性能である。

(3)「HDMI」端子つきディスプレイ、USBハブ、USBキーボード、USBマウスがあれば、Windows10搭載の「スティックPC」を接続するだけで、現在のOS環境を全く変えることなく、最新のOS「Windows10」や「Windows8.1」などの環境を利用することができる。

(4)「HDMI」端子つきテレビなら、大画面パソコンとして利用することも可能。

(5)インターネット、メール、オフィスソフトなどの利用も問題なく利用できるスペックである。

(6)「HDMI」端子つきプロジェクターにも接続できるので、企業などのプレゼンテーションなどにも利用できる。

◆スティックPC選びのチェックポイント
現在、発売されているスティックPCの性能は、ほぼ横一線の同じといえますが、微妙に異なる部分はあります。そこが、ステッィクPCを選ぶ際のチェックポイントになると思います。

★OS
2015年現在、搭載されているOSは、Windows10、Windows8.1、Androidの三種類です。仕事など互換性を重視するなら、やはりWindows10やWindows8.1を選択したほうが無難と言えます。OSがAndroidでは、使えるソフトが限られてしまうからです。

★他の入力端子
スティックPC本体についている入力端子は、「USB2.0」が1つのみの機種と、「USB2.0」とmicroUSB」の2つの機種があります。2つあったほうがいいとも言えますが、普及率から考えると、「microUSB」製品を持っていない人のほうが多いので、「USB2.0」1つでも十分といえます。

★冷却方式
スティックPC本体の冷却システムは、「冷却ファン搭載」、「ヒートシンク搭載」、「無し」の3タイプに分かれます。

「熱暴走」を防ぐのに一番効果的なのが「冷却ファン搭載」と書いてある某パソコン雑誌もありますが、「熱暴走」なんて、1980年頃の話であって、いまどき「熱暴走」なんて、まずありません。電子や原子レベルでの「熱暴走」の原理を知らない人が書いた記事は参考になりません。

「ヒートシンク」や「独自の設計」などで、それなりの冷却対策はとられています。別の某パソコン雑誌に掲載されていた、冷却性能テストの結果でも、「冷却ファン」を搭載していない、マウスコンピューターのスティックPCが一番冷却性能がよかったという結果が、「冷却ファン搭載」が必ずしも最良とは限らないことを証明しているのではないでしょうか。

★最後は
購入者の「好み」になると思います。

新発想の製品なので、まだまだ利用シーンは「未知数」ですが、みなさん、それぞれの状況に応じた様々な利用シーンの選択肢が増えたことは嬉しい限りではないかと思います。

ちなみに、実際に購入する際は、店頭に置いてないお店のほうが圧倒的に多いはず……というより、置いてあるお店を探すほうが大変だと思います。地方在住の場合は、確実にありません(当サイト管理人も地方在住です)。

なので、購入する場合は、各メーカーのインターネットショップから購入するのが確実だと思います。

パソコン購入の参考になれば幸いです。

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