【第69回】2016年、ストレージの種類と容量に注目してモバイルノートパソコンを買う

今回は、データを保存する記憶装置「ストレージ(storage)」について解説致します。

パソコンの記憶装置「ストレージ(storage)」……簡単に言ってしまえば「データなどを保存する場所」のことです。

2014年の日本のパソコン普及率は約70%(2015年7月31日、総務省統計局発表)らしいのですが、これだけパソコンが普及すると、「パソコンのデータなどを保存する場所って、ハードディスクのことでしょ」と、言われそうな気もしますが、正確な情報をお伝えするために、もう少し詳しくお話しますね。

パソコンの「ストレージ(storage)」とは、「データなどを蓄えることができる記憶装置のこと」、だから「ハードディスク(HDD=Hard Disk Drive=ハード・ディスク・ドライブ)」も間違いありません。

しかしながら、これは時代によって変化しており、パソコン(コンピュータ)が開発された初期の頃は、「磁気テープ」、「メモリ」が「ストレージ(storage)」であり、「ストレージ(storage)」と「メモリ」が同義語の時代もあったくらいです。

「ハードディスク(HDD=Hard Disk Drive)」が開発されてからは、パソコンの「 ストレージ(storage)」と言えば「ハードディスク(HDD)」という時代に変わり、現在もそれは続いています。厳密には、「光(磁気)ディスク類」なども「データなどを蓄えることができる記憶装置」だから「ストレージ(storage)」に該当します。

現在では、高速で通信が可能なブロードバンド回線の普及にともない、グーグルの「Google ドライブ」、マイクロソフトの「One Drive」など、様々な無料「ストレージ・サービス」が提供されており、利用者はデータをサーバー上に保存するなど、多数の人たちが利用しています。

パソコンが広く普及するまでは、パソコン用「ストレージ(storage)」と言えば、「ハードディスク(HDD=Hard Disk Drive)」が主役でした。しかし、何年か前から、フラッシュメモリにデータを格納する「SSD (Solid State Drive=ソリッド・ステート・ドライブ)」というものが開発され、2016年現在、持ち運びに便利な超軽量モバイルノートパソコンのほとんどは「SSD搭載」になっています。

HDD(ハードディスク=以下「HDD」)に比べて、SSDはデータの読み・書きの速度が約3~4倍も高速で、振動や衝撃に強く、軽くて薄く、消費電力が少なく、発熱が低く、音が静か、高温や低温の環境でも使用できるなど優れた点が多いため、特に「持ち運びに便利な超軽量モバイルノートパソコンのほとんどはSSD搭載になっている」のです。

ただし、欠点が全くないわけではなく、2016年現在においても、「SSDはまだまだ低価格化が難しい」ということです。

「SSDの低価格化が難しい」ということは、「大容量のSSDをノートパソコンに搭載すると、パソコンの価格がかなり高額になる」ことを意味します。

2016年現在、「ノートパソコン用のHDDは、1TB(1テラバイト)に仕様を変更しても、プラス数千円程度なのに対し、「ノートパソコン用のSSDは、512GBに仕様を変更するとプラス約46000円程度かかり、仮に1TB(1テラバイト)のSSDを選択できた場合、単純計算するとSSDだけでプラス約9万円以上かかることになり、かなり高額なパソコンになってしまいます。

「SSDの低価格化」は技術の進歩を待つしかありません。

では、超軽量モバイルノートパソコンで「SSD」が搭載されている機種が、なぜ、それなりの適正価格で販売されているのか。

それは、「搭載しているSSDの容量を少なくおさえているから」なのです。

パソコンを自分好みにカスタマイズ(仕様変更)できる場合は、SSDを大容量にすることもできますが、上記で解説したように、かなり高額になってしまいます。

一般的なノートパソコンの記憶装置「ストレージ(storage)」には、ほとんど「HDD」が搭載されていますが、最近のノートパソコンの場合、最初から約500~600GB(ギガバイト)、または、1TB(テラバイト)と、かなり大容量でも、数万円~10万円で買うことができます。

それほど、「HDD搭載」と「SSD搭載」の価格差は大きいのです。

しかしながら、SSDの「データの読み・書きの速度が約3~4倍も高速、振動や衝撃に強く、軽くて薄く、消費電力が少なく、発熱が低く、音が静か、高温や低温の環境でも使用できる」など、持ち運びに便利な超軽量モバイルノートパソコンにとってのメリットとしては捨てがたいものがあります。

ものは考えようです!

例えば、「SSDが128GB搭載」の超軽量モバイルノートパソコンの購入を検討した場合、選択肢は「3つ」あるのではないでしょうか。

(1)あまり大きなデータをあつかわないのであれば、「標準仕様のまま」パソコンを購入する、(2)多少大きなデータもあつかうなら、「標準仕様のまま」パソコンを購入し、500GB~1TBの外付けHDDをプラス数千円で別購入する、(3)予算に余裕があるなら、パソコンのSSDを256GB(プラス約14000円)、または、512GB(プラス約46000円)に変更して購入する。

(1) の場合、パソコンの購入価格に変化はありません。(2)の場合は、外付けHDDの料金がプラス約数千円かかりますが、(3)のようにパソコンの仕様をカスタマイズして同じ容量にした場合よりも、約8分の1のお金しかかかりません。また、大切なデータを外付けHDDに保存しているので、万が一、パソコンが故障しても、データは安全な場所に保管されているので安心できます。

最終的には、予算がどれくらいあるのか、どうしてもノートパソコンの記憶装置「ストレージ(storage)」の容量の大きさにこだわるのか、限られた予算でSSD以外の部分も仕様変更したいのか、利用したいアプリケーションソフトも買いたいのかなど、様々な希望条件を総合的に検討して、パソコンの仕様を変更したり、外付けHDDを別購入するのが、現実的ではないかと思います。

ちなみに、一昔前までは、SSDの寿命が短いので使い物にならない的なことが問題視されていました。SSDが開発された当初は、確かに、これらの問題点はありました。しかし、技術は進歩しており、最近のSSDの寿命はかなり長くなっており、パソコンの使い方にもよりますが、SSDより先にパソコンの寿命がきてしまうのが普通なので、あまり気にしなくてもよいと思います。

SSD搭載パソコンを使うにあたり「1つ」だけ注意する点があるとすれば、HDD搭載パソコンと同じように、パソコンの動作が多少なりとも速くなるように「デフラグを頻繁にすることだけはやめたほうがよい」ということは覚えておいてください。

技術的な解説は省きますが、「SSDにデフラグは必要ありません」。SSDはHDDと全く異なるシクミの記憶装置なので、デフラグをやっても意味がありません。むしろ、繰り返し実施してしまうと「SSDの寿命を縮めることになる」ので、やらないのが無難です。

最後に、パソコンの仕様を確認することもあると思うので、「SSDの接続方式」について簡単に解説しておきます。

「SSDの接続方式」は、仕様に記載のANSI規格(American National Standards Institute = 米国国家規格協会の規格)の名称、または、通称などでわかります。

●Serial ATA 1.5Gbp
「Serial ATA」、「S-ATA」、「Serial ATA 150」などと表記されています。

●Serial ATA 3.0Gbps
「Serial ATA Ⅱ」、「A-ATA2」、「Serial ATA 300」などと表記されています。
※「Serial ATA 1.5Gbp」より転送速度の速いのが「Serial ATA 3.0Gbps」になりますが、動作テスト計測機器でチェックでもしない限り、人間の体感としては、速いのか遅いのかわからないので気にする必要はないと思います。

パソコン購入の参考になれば幸いです。

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