「空飛ぶ広報室」の最終回を観て

2013年6月23日、「空飛ぶ広報室(TBS系ドラマ)」の最終回が放映されました。

第一回から観ていましたが、ドラマが進行する途中、2011年1月という時間設定の回があったので、もしかして……「2011年3月11日に発生した東日本大震災」もからめてくるのかも……と思いながら観ていたら、やはりそうでした。

当サイト管理人は、過去にシナリオライターの勉強をしていた時期があるので、「ドラマの作り」を観察してしまうクセがあるのですが、「視聴率を上げるために奇をてらったことをすることもなく、ストーリーを真摯に淡々と展開させていく、とてもいいドラマだ」と感じました。一視聴者として、そう思いました。

「あのドラマは……」とか、番組を評価しているドラマ評論家や、ウンチクもどきを語る評論家気どりのド素人Webサイト……様々ありますが、ここは、そういう趣旨のサイトではないので、一視聴者としての感想であることを、改めて記しておきます。

最終回の前の回のエンディングが「2011年3月11日、14時47分、東日本大震災発生の瞬間」だったので、最終回を、どう完結させるのか……過去にドラマ制作を学んだ者として、非常に興味がありました。

あれだけの大災害を、放送時間を拡大して1時間ちょっとで完結させるには、震災内容に集中させないで、ドラマを展開するしかないと推測はしていましたが、とてもいい仕上がりになっていたと思います。

東日本大震災発生直後の非常にに悲しい現実を、ほとんどカットし、東日本大震災発生から2年後に時間を跳躍させ、回想シーンで、ドラマの登場人物が、その間、何をしてきたのか……ということを見せ、「2013年現在でも、被災地の時間は止まったままである」という現実を見せつつ、でも、「希望をむねに、少しずつ前に進んでいること」も感じさせてくれるラストでした。

ちなみに、当サイト管理人は東日本大震災で激甚災害の指定をうけた松島に在住しているのですが、当サイトの「2011年4月5日の更新履歴」に、ご心配している方への報告として、自宅に一時帰宅した時のことを少し書いています(5月初旬まで帰宅難民でした)。

ドラマ「空飛ぶ広報室」最終回で放送されていた、ガッキー(新垣結衣さん)が乗車した「JR東日本代行バス」を、現在も、当サイト管理人は利用しています(JR仙石線は、まだ全線復旧していません)。このように、まだまだ被災地は完全復旧していないのが現実なのです。メドすらたっていません。

それから、全国、全世界から多額の募金や寄付が日本によせられたかと思います。しかしながら、そのお金は、いったい……どこにいってしまったのでしょう……といういうのが、いち被災者としての感想です。当サイト管理人に関しては「1円もいただいておりません」。いただきたいという意思は全くないのですが、今後、首都直下型巨大地震、東南海巨大地震の発生も予想されています。当サイト管理人の場合であれば、宮城沖地震の発生も予想されています。

この記事を読んだ方に知っていただきたいのは、大災害で被災し、いろいろな被害を受けても、許認可や承認の関係で、義捐金の対象にならないことのほうが「ほとんど」です。人が亡くなった、家が流された、完全倒壊した、仮設住宅に入らなければならない、強制避難になった……など、極端な人以外、義捐金は全くもらえないのが行政の現実です。

地震発生から数日後、やっと帰宅したのですが……防災無線は完全に壊れているし、どこで、何を配布しているかなどの情報を広報しているわけでもなく、停電だし、水すら配給されていないことを近所の人に聞いて知り、これではダメだ……と思い、翌日には仙台市内に舞い戻ってしまいました。

このような状況だったので、当サイト管理人は、2011年5月中旬、自宅に帰宅してから、すぐ気持ちを切り替えて、「とにかく稼いで、自力再建するしかない」と心に決めて、日々、活動しています。なので、完全倒壊したお墓は……まだ、再建できていません。ご先祖様……もう少し待ってね。家も、一部壊れていますが、応急処置をして使っています。

ドラマのお話にもどりますが、東日本大震災を経験して、貴重な経験や、心から感動したことがたくさんありました。

「JR東日本代行バス」が開始される前、JR東北本線・松島駅まで、1時間以上歩いて、そこから東北本線を使って仙台市内にある勤務先まで通勤していたのですが、早朝から、警視庁、神奈川県警、愛媛県警、富山県警……etc、自衛隊の輸送車やジーブなど、大激甚災害地域である石巻や気仙沼方面に向かう数えきれないほどの車両を毎日見ていました。本当に頭の下がる思いです。

加えて、全国の友人・知人の方々から安否を気遣うメールをいただき、この場をおかりして、心より感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ご心配をおかけしたとともに、本当にありがとうございました。感謝、感謝の一言です!!

ドラマ「空飛ぶ広報室」では航空自衛隊を中心に紹介されていましたが、自衛隊以外のご支援も多数あったことを知ってください。私的に支援活動してくださった方もたくさんいます。

また、紹介しきれませんが、私も、たくさんの方に助けていただき、「人間って、まだまだ捨てたもんじゃないよなぁ」なんて、心から思いました。

……と、ここまで書いて、このサイトは「ITやパソコン関連の情報を発信するサイト」であることに気づきました!!

みなさん、「携帯、スマートホン……これは、災害で大活躍します!!」

当サイト管理人は、インターネットやパソコンはかなり使いますが、携帯はほとんど使わない人です。auの携帯を10年以上機種変更していなく、たまたま、その携帯の周波数帯が集約されて利用できなくなるので……と、お願いされて、しかたなく、2011年2月末に、シャープのソーラー携帯に変えたくらい使わない人でした。基本、携帯の電源は、いつもOFF、自分が使いたい時だけONにしていました。

2013年3月11日、東日本大震災発生。数日後、なんとか規制が緩和され携帯が使えるようになるわけですが、こんな状況の時、緊急地震速報、地震情報、ライフライン情報、GPS機能、検索機能、インターネット機能、インターネット電話(Skypeなど)……etc。携帯の性能については知っていましたが、実際に、被災者になると、これほど役立つとは思ってもいませんでした。携帯のワンセグTVも、連続約4時間視聴できる機種だったので、バッテリーパック2つあれば8時間以上視聴できるので、ラジオを買う必要もなく、いつでもニュースなどの情報が得られるし、ソーラー携帯なので、いざとなったら自然充電もでき、大活躍でした。

みなさんも、携帯やスマホを大切に、そして、それ以上に、自分自身の身を守ると同時に、他人に、ほんの少しだけ優しくしてあげてくださいね。あなたの笑顔が、誰かを救ってくれることがあるからです。

今日は、別の視点からの「空飛ぶ PC Life エッセンス」でした。(⌒◇⌒)/☆

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