今回は、パソコンに搭載されているストレージについて解説します。
パソコンのデータを長期間保存する記憶装置のことをストレージと呼びます。
2018年現在、パソコンに搭載されているストレージの主流は、HDD、SSD、SSHDの三種類です。
◆HDD
HDD(Hard Disk Drive = ハード・ディスク・ドライブ)は、従来から存在しているもっとも一般的なストレージです。目覚ましい技術の進歩により、現在では、大容量化しているのに、価格はどんどん安くなりました。
HDDのしくみ上、読み書きするヘッドが存在するため、後述するSSDと比較して、衝撃に弱く、読み書きする速度が遅いのが特徴。ただし、従来からパソコンを利用している人にとっては、HDD搭載なら、こんなもんだろうと思うはずです。
◆SSD
HDDの逆の性質を持つのがSSDと言えます。
SSD(Solid State Drive = ソリッド・ステート・ドライブ)は、USBメモリのようにフラッシュメモリの技術を利用しているため、衝撃には強く、読み書き速度が速く、静かで、耐久性にも優れています。しかしながら、2018年現在の技術では、まだまだ容量が小さく、価格が高額なのが現状です。
持ち運びするモバイルノートパソコン用としては理想的なストレージで、HDDより読み込みが速いので、電源を入れてからOSの起動までの時間が短縮されるという利点があります。ただし、まだまだ非常に高価で、標準容量としては256GB前後と小さいのがネックと言えます。
余談になりますが、ストレージの速度が、パソコンのデータ読み書きの能力に直結するので、HDDからSSDに変更するだけで体感速度は確実に速くなるはずです。
◆SSHD
HDDとSSDのいいとこ取りしたのがSSHD(Solid State Hybrid Drive = ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ)です。
基本構造は大容量のHDDに小型のSSDを追加したものです。
SSD部にOSをインストールすることで、パソコンの起動を速くすることが出来ます。そして、データは大容量のHDDに保存できる、HDDとSSDのハイブリッド(複数の方式を組み合わせた)ストレージです。
HDDとほぼ同等の容量を持ちながら価格も手ごろなので、ストレージ選択で悩むようなら、SSHDにしておけば間違いないと思います。
◆eMMC
フラッシュメモリを利用したeMMC(embedded Multi Media Card = エンベデッド・マルチ・メディア・カード)を搭載しているパソコンも一部存在しています。
読み書き速度はSSDより遅いけれど、HDDよりは速いうえ、消費電力はSSDより少ないという特性があります。
しかしながら、容量が32GB程度のものが多いのが難点といえます。
OSがWindows10(64bit版)を選択した場合、OSに20GB使ってしまうため、OSと利用するソフトをインストールすると、ストレージの容量不足になる可能性があるので注意する必要があります。
eMMCやSSDの容量不足の対策としては、データ保存は「外付けHDD」にするという方法もあります。「外付けHDD」は値段がかなり安くなっているので対策になるのではないかと思います。
パソコンにデータを保存している場合、パソコンが故障するとデータを失う可能性があります。しかしながら、「外付けHDD」にデータを保存していれば、もしパソコンが故障してもデータを失うことはありません。
パソコン購入の参考になれば幸いです。
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