【第25回】2013年、海外パソコンメーカー製品購入時の注意点を考える

あまり詳しくない人がパソコンを買う場合、製品に印刷されている社名や製品名が英語になっていることもあり、その製品が、国内メーカーなのか、海外メーカーなのか、わからないことが少なくありません。

国内メーカーか、海外メーカーか、わかった次は、「国内メーカーと海外メーカー、どちらの製品を買ったらいいのか」ということですが、このことは、パソコンに詳しい人でも迷うことではないでしょうか。

できるだけ安くパソコンを購入しようと思ったら、やはり海外パソコンメーカーの製品は選択肢から外せません。なぜなら、ほぼ同じ性能なら、国内パソコンメーカーよりも価格が安いことが少なくないからです。

今回は、その点をふまえて「海外パソコンメーカーの製品を購入する時の注意点」を解説したいと思います。

■主な海外パソコンメーカー
Lenovo(レノボ)、DELL(デル)、HP(ヒューレット・パッカード)、acer (エイサー)、ASUS(エイスース/アスース)などが海外パソコンメーカーに該当します。

参考情報になりますが、2012年の世界パソコン出荷台数シェア(通年)では、第1位・HP(ヒューレット・パッカード)が16.6%、第2位・Lenovo(レノボ)が15%、第3位・DELL(デル)が11.1%、第4位・acer (エイサー)が9.6%、第5位・ASUS(エイスース/アスース)が6/9%、第6位・アップルが4.9%、第7位・東芝が4.8%、第8位・サムスンが4.3%、その他が26.8%。総出荷台数は3億5040万台。

ちなみに、「2013年現在、世界シェア第1位のLenovo(レノボ)」は、海外メーカーですが、2011年7月にNECと事業提携し、国内シェア第一位の「NECレノボ・ジャパングループ」を発足しているので、国内と海外の中間的な位置づけのメーカーという解釈もできます。

本題の「海外パソコンメーカーの製品を購入する時の注意点」ですが、以下にまとめてみました。

■海外パソコンメーカーの製品を購入する時の注意点
(1)キーボードの配列が日本仕様になっているか確認する
海外パソコンメーカーの全機種ということではありませんが、「キーボードの配列が日本仕様になっていない(海外仕様のまま)」製品もあるので必ず確認する必要があります。「半角/全角」が微妙な位置にあったり、「ファンクションキー」が無かったりします。

(2)Microsoft Office (マイクロソフト・オフィス)を追加購入できない
ビジネス用途で必須の事務系ソフトの定番Microsoft Office (マイクロソフト・オフィス)が追加できないメーカー(または一部の製品)があります。別売で購入することは可能ですが、セットで購入したほうがお得な場合が多いので、Microsoft Office (マイクロソフト・オフィス)も同時に購入できるメーカーや製品を選択することが大切です。

(3)TV機能については最新の注意が必要
知らない人が多いのですが、「地上デジタル放送は日本独自の仕様」なので、海外パソコンメーカーの製品は「地デジ対応機種が少ない」のです。

実際にあった事例としては、「一部のメーカーの製品に関して、後付けの地デジ・チューナーを接続してもTV視聴できない」ということが確認されています。TV機能つきパソコンを検討ている場合には、国内パソコンメーカーを選ぶのが無難ではないかと思います。

(4)付属ソフトの少なさ
製品にもよりますが、国内メーカーと海外メーカーの大きな違いの1つとして、パソコンに付属されるソフトの数があげられます。購入対象の製品仕様を確認しないと断定的には言えませんが、一般的に、国内パソコンメーカーの製品には、たくさんのアプリケーションソフトが付属されています。そのため、パソコンを買ったら、ほとんどのことはできると言えます。

Windows 7 以降、メールソフトは標準搭載されなくなりましたが、国内パソコンメーカーの場合、Microsoft Office (マイクロソフト・オフィス)がプリインストールされていたり、別ブラウザとしてGoogle Chrome (グーグル・クローム)がインストール済みだったり……etc、数多くのソフトが付属しています。例をあげればキリがありません。必要か、必要でないかにかかわらず、かなりの数のソフトが最初から付属しています。

しかし、海外パソコンメーカーの場合、最初から付属ソフトが充実していることは、さほど多くありません。なので、それを知らないで、安いからといって簡単に購入したはいいが、ソフトを後から別購入しなければならない……というのでは、逆に高い買い物をすることになってしまいます。反面、パソコンに詳しい人にとっては「不必要な余計なソフトが入っていないのがいい」という評価もあるので、購入者の考え方の問題になると思います。

(5)サポートについて
パソコンに詳しく、ほとんどのことは自分でなんとかする人であれば、価格重視で海外パソコンメーカーの製品選択でも大丈夫でしょう。しかしながら、パソコン初心者なら、サポートのことも考慮すると国内パソコンメーカーの製品を購入するのが無難ではないかと思います。

パソコン購入の参考になれば幸いです。

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