ノートパソコンのバッテリー寿命を延ばす方法

ノートパソコンは充電式バッテリー(電池)を利用していますが、時間が経つにつれ「フル充電しても駆動時間が短くなってしまう」宿命があり、こんなはずじゃなかったのに……と感じている人もすくなくないと思います。

では、「充電式バッテリーをより長く使う方法はないのか?」ということになるのですが、結論を言えば「あります」!

現在、多くのノートパソコンに搭載されているリチウムイオン電池の場合なら、「(1)できるだけフル充電状態をさける、(2)電池を高温にさらさない、(3)メーカー独自のバッテリー・ユーティリティがあれば、仕様にのっとったメンテナンスを定期的に実施する」ことが主な対策になります。

充電式バッテリーの場合、充電と放電を繰り返すとバッテリー容量が低下します(「サイクル劣化」と呼ばれています)。ノートパソコンにバッテリーとACアダプターをつけたままにしておくと、自然放電により低下した充電量を補おうと自動的に再充電が開始されフル充電状態を保つしくみになっているため、このような使い方を常時していると、電池内部の電極に被膜ができてしまい性能が劣化します。

また、物質は高温になるほど化学変化を起こしやすい性質があるため、発熱するパソコンにバッテリーをつけたままにしておくと、電池内部の物質のガス化などの化学変化が発生し、バッテリーの劣化が進み寿命が短くなります。

そして、上記の「(1)できるだけフル充電状態をさける、(2)電池を高温にさらさない」が、有効な対策になります。

一般的なリチウムイオン電池は、充電と放電を500回程度繰り返すと、バッテリー容量は50%~70%に劣化するというメーカー検証のデータがあり(温度や充電状態の環境に左右します)、試す価値はあると思います。

ただし、1つだけ注意したい点として、自宅ではバツテリーをとりはずしてACアダプターだけでノートパソコンを利用する場合は、突然の停電、宅内でブレーカーが落ちた場合、瞬時にパソコンの電源も落ちるので、重要な作業で、作りかけていた未保存のデータが消えてしまっては困るという場合は、必ずバッテリーをセットしてから作業することを忘れないでください。

最後に、「(3)メーカー独自のバッテリー・ユーティリティがあれば、仕様にのっとったメッテナンスを定期的に実施する」ということですが、メーカーや機種によっては、充電バッテリーの寿命をのばすためのユーティリティ機能がついている場合があるので、取扱説明書で確認してみてください。

よりよい PC Life の一助になれば幸いです。

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