一般家庭、職場、学校、研究施設など、数多くの場所で利用されている事務系ソフトMicrosoft Officeをサクサク使えるパソコンについて解説します。
例えば、「Microsoft Office 2016をサクサク使えるパソコン」の購入を考える場合、まず初めに、以下のシステム要件を考えます。
◆Microsoft Office 2016 のシステム要件
OS Windows 7 SP1 ~ Windows 10 (32ビット版または 64ビット版)
CPU SSE2 対応の 1GHz プロセッサ
メモリ 2 GB RAM
HDD 3GB の空きディスク領域
画面解像度 1280 × 800
しかしながら、これらのシステム要件のみでパソコンを選ぶべきなのでしょうか。
答えはノーです。
なぜかというと、これらのシステム要件は、Microsoft Office 2016を動作させるための「最低限の条件」だからです。
◆Microsoft Officeを使うシーン
Microsoft Officeを使うシーンを想像してみましょう。
Wordを使って文章だけを作成することもあります。Excelを使って表計算だけをすることもあります。PowerPointを使ってプレゼンテーション資料だけを作成することもあるでしょう。
しかしながら、それらを作成する場合、Microsoft Officeのソフトだけを使うのでしょうか。
インターネットを利用して、作成する資料のデータを調べたりもするでしょう。メールだって、チェックするでしょう。音楽を聴きながら作業をすることだってあります。撮影した画像を加工する場合ありえます。
このように、日常の作業というものは、複数のソフトを起動し、複数の作業を同時にやりながら、Word、Excel、PowerPointなどを使うのが普通ではないでしょうか。
これらのことを考慮すると、パソコンで複数の作業をやるシーンを具体的にイメージして、購入するパソコンのスペックを決めることが重要だと思います。
◆検討したいパソコンのスペック
OS(オペレーティング・システム)に関しては、2018年現在なら、ビジネスの世界では、まだまだWindows7が利用されているので、データの互換性を最優先すれば、Windows7を選択するのもいいでしょう。
OSをWindows10に新しくして、それまで利用していたソフトが使えなくなるとマズイ場合は、Windows7を選ぶのが無難と言えます。Windows10に対応したソフトを新たに購入する必要があったり、Windows10では動作するソフトが無い場合もあるので、当然の賢明な判断といえます。
現在販売されているWindows7は「Windows10のダウングレード権行使によるもの」なので、「後からWindows10に無料でアップグレードすることも可能」なので、迷っているならWindows7を選択するのが賢い選択だと思います。
2020年1月14日にWindows7のサポートが終了することを考慮するなら、Windows10を選択するのもありです。
ただし、Windows7、Windows10、どちらを選択するにしても「64ビット版」を選択することを強くおすすめします。
なぜかというと、当サイトの別記事でも解説していますが、OSが認識できる物理メモリのサイズの関係があるからです。
パソコンをサクサク動作させるには、利用するソフトにもよりますが、Microsoft Officeの場合、システム要件では「物理メモリ2GB」となっていますが、「物理メモリは最低8GB搭載する必要がある」、というのが当サイト管理人の見解です。
OSが32ビットの場合、物理メモリは4GBまでしか認識されないため、仮に物理メモリを8GB搭載しても4GBまでしか認識されません。つまり、残りの4GBは認識されず、使われず、役立っていないことを意味します。
このような理由から、「OSは64ビット版を選択する」ことが重要になるのです。
物理メモリは「8GB」あれば十分です。
CPUに関しては、Core i3、Core i5、Core i7、いずれでもかまいませんが、Celeronでも十分サクサク動作します。
パソコンのスペックを解説している雑誌やサイトでは、パソコンをサクサク動作させるには、CPUを、Core i5、Core i7などにしないといけない的な解説を、当然のようにしていますが、そうではありません。
ポイントは「何をするのか」、「どの程度のことを要求するのか」が重要なのです。
CPUが、Core i5、Core i7なら、スペックが高いので、当然サクサク動作します。しかしながら、おもにMicrosoft Officeを使うだけなのら、高額なCPUであるCore iシリーズを使うまでもないように思います。
加えて、技術がドンドン進歩しており、最近ではCeleronの性能もかなり上がっているので、Celeron以上のCPUなら、特に問題はないと思います。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)の容量に関しては、パソコンにもよりますが、2018年現在、最低でも300GB ~ 500GB程度は搭載されているので、動画などの大きなデータをパソコンに保存することもなく、Microsoft Officeを中心に利用するのであれば、HDDの容量は、あまり気にしなくてもよいと思います。大きなデータが発生する場合は、外付けHDDを用意して保存すればいいだけのことです。
画面解像度に関しては、システム要件の「1280 × 800」以上をみたしていれば特に問題はないと思います。
パソコン購入の参考になれば幸いです。
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