【第36回】2014年、事務系ソフトMicrosoft Officeに着目してパソコンを買う

「CPUは処理速度が高速のCore i7 」、「サクサク動作させたいので物理メモリは8GB」、「今まで使っていたソフトとの互換性を考えて、OSはWindows 7」、「大きいデータは扱わないし、データは全て外付けに保存するので、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)の容量は300GBも必要ない」など、パソコン購入時はハード仕様にこだわりがちですが、今回は『事務系ソフトMicrosoft Officeに着目してパソコンを買う』ことについて解説します。

「WindowsXPのサポート終了」や「春から新生活をむかえるため」、新しいパソコンを買う人や企業が多数いることは容易に予測できます。また、分野を問わず日常的に一番使われるソフトが事務系ソフトであることも、容易に予測できるのではないでしょうか。

全世界的にパソコンはWindows利用者が圧倒的に多いため、企業では「Microsoft Officeが事務系ソフトの標準」となっています。求人誌には「Microsoft Office Word、Excel必須、PowerPoint操作できれば尚可」ということも当たり前のように掲載されています。

無料の事務系ソフト「Open Office(オープン・オフィス)」や、Microsoft Officeで作成したファイルの閲覧・編集が可能な低価格互換ソフト「KINGSOFT Office(キングソフト・オフィス)」などもありますが、「100%の互換性を保証しているものではない」ので、取引先とデータのやりとりがある場合、好むと好まざるとにかかわらず、「Microsoft Office」は絶対的に必要なソフトになります。

取引先とデータのやりとりが全く無い企業であったとしても、同一組織でデータのやりとりはあるはずです。支店や個人ごとに使用しているソフトがバラバラだと「やはり互換性の問題が発生し、閲覧や編集ができない、レイアウトがくずれる」などの問題が発生するはずです。修正する知識の有無や修正時間という手間を考えれば、少なくとも利用するソフトを統一しておく必要があります。

個人においては、上記のような社会環境をふまえると、職場で使うソフトに慣れる意味は勿論のこと、就職や転職、資格取得のことも考慮すると、どうしても「Microsoft Office」は外せないソフトの1つになるのではないでしょうか。

年度末、年度初めのパソコン購入の需要を前提に、インターネット上のパソコン直販サイトでも様々な提案がなされています。「Microsoft Office」がパソコンにプリインストールされている場合、DVDとして付属している場合、同時購入割引や、期間限定で無料になるなど様々です。

ちなみに、「Microsoft Office」がパソコンに最初から入っているプリインストールモデルなら、インストールの手間がいらないのでお勧めです。

なぜ、わざわざこのようなことをお話するかというと、「Microsoft Office 2013以降、マイクロソフト社のソフトの提供形態が変わったから」です。

「Microsoft Office 2013」を後から別購入する場合、ソフトの箱にはDVDは入っておらず、シリアルナンバーが記載された用紙が入っているだけです。マイクロソフトストアにインターネット経由でアクセスし、「Microsoft Office 2013」をダウンロードし、インストール作業をしなければならないため、かなり面倒になりました。

高速通信が可能なブロードバンドのインターネット環境がかなり普及したとはいえ、マイクロソフトストアの混雑具合に依存する場合も少なくないので、けっこう面倒というのが当サイト管理人の率直な見解です。

また、インターネットをあまり利用しない人の場合、回線料を低額プランにしている場合もあると思いますが、「Microsoft Office 2013」のダウンロードとインストールをしただけで、すぐに上限金額に達すると思います(※回線契約プランによる)。

パソコンを購入することがメインなので、どうしても、パソコンのハード中心の機種選択になってしまいがちですが、「Microsoft Office」を後から別購入するより、確実に低価格な提案がなされている場合が多いので、パソコンと同時に「Microsoft Office」を購入することが、賢い選択と言えるのではないでしょうか。

補足として、「Microsoft Office」を選ぶなら、フル機能が使える「Office Home and Business」バージョンを選択することをおすすめします(※Accessは除きます)。

パソコン購入の参考になれば幸いです。

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