Windows Vista が発売されてから1年以上が経過し、メモリーに対する考え方もかえる必要がでてきました。今回はそんなメモリーの最新事情を Windows Vista とからめながら解説します。
Windows Vista では多くのメモリーを消費するため、メモリー容量がパソコン操作の快適さのキーポイントとなります。
Windows Vista のシステムは、メモリー1GB搭載のパソコンでスーパーフェッチ機能有効にしている場合、メモリーを700MB前後占有すると言われています。グラフィックス機能がチップセット内蔵タイプなら、メインメモリーの一部をビデオメモリーとして使うため、更にメモリーが消費されます。
Windows Vista では、このようなメモリーの使われ方をしており、アプリケーションソフトの起動や実行に利用できるメモリーがごくわずかになってしまい、結果的に Windows Vista の動作が遅くなってしまうのです。
以上のことを考慮すると、Windows Vista をより快適に使うなら2GB以上のメモリー搭載を考えるべきなのです。
しかしながら、現在、市販されているパソコンのほとんどはメモリーが1GBで、2GB以上搭載するならメモリーを増設することになります。
このとき注意すべき点としては、同じ規格のメモリーを2枚ひと組で増設したほうが、メモリーの性能を十分に引き出すことが可能であるということ。
現在のパソコンの多くは、2枚のメモリーを使ってCPUへのデータ転送速度を向上させる「デュアルチャンネル機能」に対応しているため、2枚のメモリーの容量や規格が同じでないと正常に機能しないのです。
仮に1GBメモリーを増設する場合、1枚で1GBのメモリーを増設するよりも、同一規格の512MBのメモリーを2枚使ったほうが、デュアルチャンネル機能の効果により処理速度が向上することがあります。
今後、メモリー増設は必ず同一規格2枚セットで行うことが常識だということを覚えておいてくださいね。
ただし、これはあくまでもパソコンの処理速度を考慮した場合の考え方であり、ホームページを見たり、メールをしたり、事務処理など一般的な作業をするだけなら、あまりこだわる必要はないと思います。
よりよい PC Life の一助になれば幸いです。
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