電池の種類

電気店やパソコンショップは勿論、コンビニでも気軽に手に入る電池。いろんな種類の電池があることは知っていても、その特徴は案外知らないものです。今回は、そんな電池についてのお話です。

ひとくちに電池といいますが、細かく分類すると数十種類になるそうです。デジタルカメラなどで利用されることが多い「化学電池」は、複数の物質(活性物質)を化学反応させて電気を発生させます。使用される物質によって電池のパワー、持続時間、「充電式」か「使いきり」かなどの特性が決まります。

また、電池は大きく分けると、電池内部の化学反応をして発電する物質(活性物質)が反応しきってしまうと使えなくなる「一次電池」と、充電して再利用できる「二次電池」に分類できます。

「二次電池」は充電すると何度も使えるため経済的ですが「一次電池」より出力電圧が小さいという欠点があります。「一次電池」のアルカリ乾電池が1.5Vなのに対し、「二次電池」のニッケル水素電池は1.2Vなので、パワーを必要とするデジタルカメラの場合、「一次電池」の方が若干有利になります。しかし、最近では「二次電池」のリチウムイオン電池は「一次電池」以上のパワーを持っているので、デジタルカメラ専用電池として多くのメーカーで採用されているので、「一次電池」だから……とか、「二次電池」だから……と考えず、それぞれの電池の特徴を知り、適切な使いかたを心得ることが無難です。以下、それぞれの電池の特徴をまとめてみました。

★一次電池
■マンガン乾電池
定格電圧は1.5Vで、一般的な単三乾電池と同じように見えますが、電池全体のエネルギー密度が低く、大電流を必要とするデジタルカメラには不向きです。消費電力は小さいので、長期間使用するリモコン、置時計、掛け時計などに向いています。

■アルカリ乾電池
現在、もっとも一般的に使用されている乾電池。比較的ハイパワーで、寿命も長いことから、デジタルカメラ、ラジオ、携帯ゲーム機、リモコンなど用途が広く、価格も手ごろなので、迷ったらアルカリ乾電池を選択するのが無難です。

■ニッケル乾電池
「二次電池」で使われる「オキシ水酸化ニッケル」という物質を「一次電池」に応用して作られた電池。一度に取り出せる電流が大きく、寿命が長いので、デジタルカメラなどを高速充電できます。松下電器産業の「オキシライド乾電池」などが有名。

■リチウム電池
定格電圧が3.0Vと高く、カメラや時計などに利用されることが多い。ボタン型、円筒型などいろんな形状があります。他の電池より大パワーだが、利用できる機器にはかなり制限があるので、機器の取扱説明書を熟読し適切な電池を利用するようにしてください。

★二次電池
■ニッケルカドミウム電池
以前の定番で、「ニッカド電池」と呼ばれてた充電池です。定格電圧は1.2Vと一次電池より低い。二次電池の代表的タイプでしたが、「メモリー効果」が発生しやすいことや、充電容量が小さいことから「ニッケル水素電池」に移行しつつあります。「メモリー効果」とは、二次電池に特有の現象で、完全放電しないまま充電すると、電池の最大容量まで充電できなくなる現象のこと。「ニッケル水素電池」や「リチウムイオン電池」ではほとんど発生しません。

■ニッケル水素電池
過充電(充電のし過ぎ)や過放電(使い過ぎ)に強く、二次電池の標準タイプの電池とされています。ハイパワーで寿命の長い製品が続々登場し、現在の主流の電池と言えます。

■リチウムイオン電池
定格電圧が高いという特長があります。小さくてもハイパワーであるため、デジタルカメラや携帯電話の薄型タイプの専用充電池のほとんどがリチウムイオン電池です。単三などの乾電池と同じ形状のものはなく、機器にあわせた専用の形状であることが多い。

よりよい PC Life の一助になれば幸いです。

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