携帯音楽プレーヤーの代名詞「iPod (アイポッド)」。製造メーカーは、Macパソコン(マック・パソコン=Macintosh(マッキントッシュ))を製造・販売しているアップルコンピュータ社です。
今回は、この携帯音楽プレーヤーの「iPod」をMacパソコンにする方法についてのお話です。
何世代か前、「FireWire(ファイヤ・ワイヤ)」というケーブルでMacパソコンと接続するHDD(ハードディスク)タイプの「iPod」がありました。
このての「iPod」を、「FireWire(ファイヤ・ワイヤ)」ケーブルでMacパソコンと接続し、「iPod」を管理している「iTunes(アイチューンズ)」ソフトにて、「iPod」をHDD(ハードディスク)として認識させる設定にすると、接続された「iPod」は外付けHDD(ハードディスク)として認識されます。
「FireWire(ファイヤ・ワイヤ)」接続された外付けHDD(ハードディスク)は、基本的に「起動ディスク」にも使えるので、この状態の「iPod」に、MacパソコンのOSをイスンストールします。
インストール方法は、いたって簡単。MacOSのCD-ROMをセットして、通常通りのインストールになります。OSのインストール先は、接続されている「iPod」に指定します。「インストール」→「初期設定」が完了すれば、その「iPod」は「携帯音楽プレーヤー」にもなるし、「Macパソコン」にもなるのです。
使い道としては、Macパソコン本体のシステムが不安定な時、「iPod」を起動ディスクにしてパソコンを起動させ、Macパソコン本体のシステム調整をしたり、データを一時回避したりすることができます。
また、もっと役立つ、現実的で実用的な使い方もあります。
ずっと以前からMacパソコンを使っていた人の場合、同じMacパソコンでも、「Mac OS X(マック・オーエス・テン)」の利用に切り替えることに関しては、今でもまだ躊躇してしまうことが多いのではないでしょうか。Mac OS 9 まで動作していたアプリケーションソフトが使えなくなること、クラッシックモードで動作するソフトもあるが100%ではないこと、また、現在のMacパソコンには、ハードの仕様の関係で、Mac OS 9 などのOSはインストールできないようになっていることが、躊躇させる大きな理由だと思います。
しかし、今回紹介した手法で「iPod」にMac OS 9 などをインストールするすれば、通常はMac OS X を利用し、過去から続いている仕事で、どうしてもMac OS 9 などの環境で作業しなければならない時は、「iPod」からMacを起動して作業をする……というようにすれば、問題は解決します。新しいパソコンを利用したほうが、ハードのスペックが高いはずので、作業効率も上がるはずです。
何世代か前の「FireWire(ファイヤ・ワイヤ)」ポートの「iPod」があるか、Mac OS 9 などのオリジナル・インストールCD-ROMがあるか、などの条件はありますが、知っていて損のない知識だと思ったので紹介しました。是非、試してみてくださいね。
この技術を応用したテクニックとしては、「FireWire(ファイヤ・ワイヤ)」ポートのあるMacパソコン同士を「FireWire(ファイヤ・ワイヤ)」接続します。原理は「iPod」の解説と同様で、片方のMacパソコンを外付けのHDD(ハードディスク)として認識させることができるので、古いMacパソコン側から新しいMacパソコンに Mac OS 9 などをインストールし、その後、新しいパソコン側を起動ディスクにしたり、単独で起動して利用するとよいでしょう。
尚、現在発売されているiPodは、パソコンとUSBケーブルで接続されており、何世代か前の「iPod」でないと、「FireWire(ファイヤ・ワイヤ)」ポートではないので注意してください。
今回紹介した内容は、正確には、「FireWire ターゲットディスクモード」と呼ばれるもので、パソコン同士を接続して利用することはよく知られていますが、「iPod」を利用できることを知らない人も多いため、紹介してみました。
紹介するに当たり、この記事を書く直前に、実際にテストしてみました。補足情報としては、パソコン附属のリストア用(リカバリー用)CD-ROMを使うと、OSがインストールされた「iPod」を別のMacパソコンに接続すると、別のパソコンでは、インストールしたはずのOSが認識されない
ようです。
しかし、パソコン附属のリストア用(リカバリー用)ではない、単体として販売されている「オリジナルのOSのCD-ROM」をインストールすると、「iPod」を別のパソコンに接続しても、ちゃんとOSが認識され、起動ディスクの切り替えもできました。各自の状況に応じて使い分けるとよいと思います。
古くなって現在は使っていない「iPod」がある場合は、是非、お試しあれ。また、古い型の「iPod」を持っていないけど、試したい方は、中古ショップなどで販売されていることもあるので、探してみてもよいでしょう。
よりよい PC Life の一助になれば幸いです。
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