コンピュータのファイルの保存や管理をする方法として定められたものとして、ファイルシステムというものがあります。
Windowsだけ利用、または、Mcintosh(マッキントッシュ=Mac)だけを利用し、異なったOS間のデータ交換をしていない場合は、ほとんど意識していないので、あまり気にしないでパソコンを利用していますが、ファイルシステムというものがあります。
ファイルシステムはOSやメディアの種類で異なっており、同じファイル形式や互換性がないとファイルが見えません。よく知られたものでは以下のようなものがあります。
FAT、FAT12、FAT16、FAT32、HPFS、NTFS(MS-DOS/Windows系)。
MFS、HFS、HFS+(Mac OS系)。
ext、ext2、ext3、ReiserFS、JFS、JFS2、cramfs、JFFS(Linux)。
ufs、FFS、FFFS、UFS2(FreeBSD)。
XFS、ZFS、AdvFS、minixfs、S5FS(UNIX)。
ISO 9660、HFS(CD)。
UDF(DVD)。
NFS、CIFS、WWFS(ネットワーク系)。
Windows Vista Service Pack 1 からは「exFAT」というファイルシステムも利用可能になりました。
ただし、「exFAT」ファイルシステム利用にあたっては注意点が必要です。
「exFAT」は現在のところUSBメモリーなどの外付けフラッシュメモリードライブ向けファイルシステムとして利用されています。
専門的なお話になりますが。例えば、Windowsで従来から利用されているFAT32ファイルシステムでは、1ファイルの最大サイズは4GBまで、Windowsでフォーマットできる最大パーティーションサイズは32GBまで、1フォルダに保存できる最大ファイル数は1000個まで、などの制限がありました。
しかし「exFAT」では、これらの制限がなくなり、最大16EB(エクサバイト=160億GB)のファイルが扱えるようになったのです。GB(ギガバイト)の約1000倍の単位がTB(テラバイト)、TB(テラバイト)の約1000倍の単位がPB(ペタバイト)、PB(ペタバイト)の約1000倍の単位がEB(エクサバイト)なので、現時点で一般人が利用するには制限がなくなったと言ってよいでしょう。
将来的に、高精度の写真や動画ファイルなど、データサイズが大きくなることを見越しての対応と考えられますが、現時点ではEB(エクサバイト)のメディアやディスクは市販されていないので、ここまで大きなデートを扱うことはまずないと考えてよいでしょう。
ここで本題の「exFAT」ファイルシステム利用の注意点ですが。
「exFAT」と「FAT32」や「NTFS」は互換性がありません。そのため「exFAT」でフォーマットしてしまうと、Windows Vista Service Pack 1 でしかそのデータファイルは読めなくなるので注意が必要です。
WindowsXP以前OSやService Pack 1未適用のWindows Vista では「exFAT」をサポートしていないため利用できないので注意してください。
「exFAT」でフォーマットしたUSBメモリーにデータを保存して相手に渡したのはいいが、相手側のパソコンがWindows Vista Service Pack 1 でないために、データが見えない……ということになりかねないので、その利用には十分注意してください。
よりよい PC Life の一助になれば幸いです。
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