パソコンの動作が遅く、重くなる原因の1つに「 HDD (Hard disk drive) の断片化」があげられるます。
「 HDD の断片化」とは、パソコンの HDD へデータを書きこみ・削除を繰り返すうちに、1つのファイルを構成するデータ(パーツ)がディスクのあちこちに散らばってしまう状態を指します。
ご存じの方も多いと思いますが、パソコンのデータは、HDD に連続的に書き込まれるとは限らず、空いている領域にバラバラに、ファイルを構成するパーツとして書き込まれています。そういう仕組みであるがゆえに、データが離れた場所に、バラバラに保存されていている場合もあるため、読み書きに時間がかかることもあるのです。
そして、この HDD 上にバラバラになっているデータ(パーツ)を連続的に並び替えて、整理整頓する処理がデフラグ。当然、パソコンを高速化するのに、有効な手段となります。
しかしながら、Windows 7 搭載のパソコンと、Windows XP 搭載のパソコンとでは事情が多少異なります。
Windows 7 では、OS 側が標準設定でデフラグ処理を週1回程度、自動実行しているからです。設定を変更していなければ、デフラグは定期的に行われており、断片化は、ほぼ解消されていると思われます。
加えて、製品の仕様にもよりますが、Windows 7 プリインストールパソコンでは、200GB~1TB という大容量 HDD が搭載されていることも多いため、断片化は起こりにくい環境と言えます。改めて、デフラグ用のアプリケーションソフトを導入しなくても、Windows の標準機能を使い、自分がパソコンを使わない時間に自動実行の設定をしておけば十分と考えられます。
重要な注意点があるとすれば、SSD (Solid State Drive) 搭載のパソコンを利用している場合です。
フラッシュメモリー技術を利用した SSD は、書き換え回数に上限があるため、書き込み、消去を頻繁に行うデフラグを実行すると、SSD の寿命が縮むとされているので、デフラグは不要です。
もし、SSD 搭載パソコンでデフラグの自動実行が設定されていたら、オフにするのがベストです。
よりよい PC Life の一助になれば幸いです。
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