【第59回】2015年、「CPU」と「バッテリーの駆動時間」に注目してパソコンを買う

各パソコンメーカーから「2015年秋冬モデル」がほぼ出そろった感じですよね。

今回は、「2015年11月17日現在」確認できている、パソコンの最新スペックについて、特に「CPUとバッテリーの駆動時間」に注目して解説致します。

「解説の前おき」になりますが。

「秋冬モデル」などの概念はなく、「同じ製品名のまま、随時、パソコンの仕様を変更しているメーカーもある」ので、「2015年秋冬モデル」などの表現がないからといって、そのメーカーが最新の性能を提供していないわけではないことも知っておく必要があります。

かなり前の話ですが、「DELL(デル)」に「秋冬モデルって無いのですか?」と質問をしたことがあります。その時の回答が上記のようなものでした。海外のパソコンメーカーは、この傾向が強く、多少なりともパソコンの「スペック」を知らないと、最新なのかがわからないかもしれません。

日本の自動車メーカーも、「同じ名前の車種」でありながら「何年式」……みたいに表現しているのに似ているかもしれません。「何年式の○○は、テールが丸く、流線型のリアスポイラで空力抵抗をおさえて」……みたいに言うのではないかと思います。車のフォルム、、テールライトの形、搭載エンジン、スペックなどで何年式かを判断しているように、「変更された仕様から、パソコンが最新型なのかを判断すべき」パソコンメーカーもあることを理解しておきたいものです。

「同じ型番だから、同じ性能のパソコンというわけではない」、特に海外製のパソコンメーカーは、そう思っておいて間違いありません。

当サイトの別記事に繰り返し書いていますが。

パソコンの購入にあたっては、「最新だから、いい」というわけではなく、「(1)どのようなことにパソコンを使うのか、(2)必要な機能や性能は何か、(3)予算を考慮して、適正な価格でパソコンを買う」ことが、お得な買い物と言えるのではないかと思います。

みなさんが、自動車免許取りたてで、まだまだ車の運転に不慣れな初心者だとします。新車で買ったら約2800万円もするポルシェ・911ターボ カブリオレを、お店の人に「試乗運転してもいいですよ」って言われても……。

パソコンも同じです。自分の使う用途によって、必要とする性能はおのずと決まってきます。使う機能、アプリケーションソフトも、ほぼ限定的なものしか利用しないのが現実です。「必要とする機能を知り、スペックを確認し、適正な価格でパソコンを買う」、これにつきると思います。

そういう視点で、この記事が参考になれば幸いです。

◆CPU
パソコンの頭脳に例えられる「CPU(シー・ピー・ユー)」=「Central Processing Unit(セントラル・プロセッシング・ユニット)」。パソコンの処理能力に大きな影響を与えると言っても過言ではありません。

2015年秋冬モデルでは、インテル社製の開発コードネーム、通称「Skylake(スカイレイク)」と呼ばれる「第六世代Core プロセッサ」搭載の製品が発売されています。ちなみに、第5世代は「Broadwell(ブロードウェル)」、第4世代は「Haswell(ハズウェル)」と呼ばれています。

★搭載「CPU」のスペックの見分け方
・「第六世代Core プロセッサ」搭載
→ Core i7-6500U / Core i7-6700HQ / Core i5-6200U / Core i3-6100U など

・「第五世代Core プロセッサ」搭載
→ Core i5-5200U / Core i7-5500U / Core i3-5015U など

・「第四世代Core プロセッサ」搭載 → Core i7-4720HQ など

各CPUのハイフン( 「-」)の後ろの先頭の数字が「6」なら「最新の第六世代」、「5」なら「第五世代」、「4」なら「第四世代」と覚えておけば間違いありません。

「同じ世代」、「同じシリーズ」のCPUの場合、ハイフン( 「-」)の後ろの数字が大きくなるほど性能が高くなります。また、「Core i3」→「Core i5」→「Core i7」の順に性能が高くなります。また、CPUの位置づけとしては、「Core i の廉価版がPentium」、「省電力版が Celeron」、「小型モバイルには、省電力で高性能な Core M 」などもあります。

性能判断が非常に難しいのは、「前の世代の最高スペックのCPU」と「現在の最低スペックのCPU」、どちらを選択すべきか……という場合です。

とはいうものの……正直、パソコンを自作している人ならまだしも、(1)パソコンを買って、(2)目的に応じて、パソコンを使うだけの人なら、「全く悩むべきポイントではありません」。確かに、やるべき目的によっては、CPUの性能を吟味してパソコンを選ぶことが必要な状況もあるかとは思いますが、CPU単体の性能(スペック)だけで製品の選択基準にするのは、正直、無駄な時間だと、当サイト管理人は思います。「CPU」の選択について、ごくごく単純に考えれば、その理由をご理解いただけると思います。

「CPU」……小難しいと思ってしまいがちですが、いたって単純な「シクミ」です。

同じ世代のCPUなら、ハイフンの後ろの数字が大きくなるほど性能が高くなる」→「性能が高くなればなるほど、消費電力も大きくなる」→「ノートパソコンなら、バッテリーの駆動時間が短くなる」。

こういう理屈が成立するのです。ただし、これは、「CPU以外、完全に同じパーツを使ったパソコンの場合」です。また、「最新の Celeron」は、「最初に登場した頃の Core i5」の性能を、部分的には超えているという現実もあるので、単純な比較では語れないのです。

メーカーが作っているパソコンの場合、「製品コンセプト」と称されるものが必ずあります。この製品は、こんな人に使ってほしい。この製品は、プロの技術開発者に使ってもらいたい。動画編集をやる人に使ってほしい。外でアクティブに活動する人に手軽に利用してほしい……など。

製品から発せられる「コンセプト」という声を聴きとれることが、自分にとって適切なパソコンの購入にむすびつくのではないかと思います。

最後に、第六世代Core プロセッサ「Skylake(スカイレイク)」の大まかな特徴を簡単に解説致します。

◆インテル社製・第六世代Core プロセッサ・「Skylake(スカイレイク)」の特徴
(1)CPUの処理能力が約2.5倍、(2)表示に関係するグラフィック機能が約30倍、(3)バッテリーが約3倍、それぞれ向上したといわれています。また、(4)データを一時的に記憶するメモリというパーツの最新「DDR4」に対応し、「DDR3」より約2倍の処理速度(データ転送レート)になっています。

専門的な細かい部分をもう少し解説すると、(5) 最新DirectX 12、OpenGL 4.4に対応、(6)4K動画に利用されている「Codec HEVC」や「VP9」にも対応。(7) 高解像度「4096×2304」Display PortやHDMI2.0などにも対応。4Kの動画編集など最新技術を駆使するクリエイターにとっては最適なCPUと言えるかもしれません。しかしながら、これは、あくまで、CPU単体の性能であり、製品がそれらを搭載しているか、対応しているかは、各製品のコンセプトしだいになると思います。

◆バッテリーの駆動時間
今回解説した第六世代Core プロセッサ「Skylake(スカイレイク)」の性能向上、そして、それに関連した各パーツの性能向上の関係もあり、消費電力がかなりおさえられ、ノートパソコンのバッテリー駆動時間が、かなり向上している製品が多数あります

「CPU」の性能に注目することも大切ですが、単純に「バッテリーの駆動時間」に注目してパソコンを選んだら、最新のインテル社製・第六世代CPU「Skylake(スカイレイク)」搭載だった……ということになるのではないかと思います。

「バッテリーの駆動時間に注目」です!!

ただ……補足情報になりますが、必ずしも、最新CPU搭載だからバッテリーの駆動時間が長いわけではありません。最新CPUの高機能性や最新パーツでできる最新機能を追及しており、4K対応など、最新機能が使えるパソコンに仕上げている製品が多いように思います。

この記事を書いた今さっき、東芝ダイレクトの2015年秋冬モデルを確認した範囲では、「dynabook R63/P」が東芝製品の中では一番バッテリーの駆動時間が長く、標準搭載バッテリーで約19時間駆動しますが、搭載CPUは、一世代前の「第五世代の Core i3-5005U 」でした。約16時間~約18時間駆動する「dynabook KIRAシリーズ」こおいては「第五世代」のCPUもあるし、「第四世代」のCPU搭載という製品もありました。

このように、適材適所、それぞれのCPUやパーツを最大限にいかす使われ方をしているので、あくまで、パソコンを選ぶ場合は、上にも書きましたが、「(1)どのようなことにパソコンを使うのか、(2)必要な機能や性能は何か、(3)予算を考慮して、適正な価格でパソコンを買う」ことが、お得な買い物と言えるのではないかと思います。

パソコン購入の参考になれば幸いです。

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