パソコンを快適に使うために必要なメモリ容量

各種パソコン雑誌、Web ページなどで、「パソコンを快適に使うために必要なメモリ容量」について正しいことを説明していることもあれば、マト外れのことを、もっともらしく解説していることも少なくありません。今回は、そんな「パソコンを快適に使うために必要なメモリ容量」についてのお話です。

結論を最初に言えば、「メモリは 8GB が基本」というのが当サイト管理人の考えです。

おそらく、この考えに異論を唱える方も多数いると思いますが、パソコンを快適に使うために必要なメモリ容量は「 8GB が基本」だと考えています。

もう少し厳密なお話をすれば、「 OS が 32bit 版」の場合は「4GB が基本」になります。というか……「 OS が 32bit 版」の場合、Windows の システムの関係上、4GB 以上のメモリを認識(約 3GB ちょっとしか認識)できないため、4GB 以上の物理メモリをいくら搭載しようが、全く使われないので、搭載する意味がありません。

なので、「 OS が 32bit 版」の場合は「4GB が基本」になります。しかし、これでパソコンが快適に利用できるかは別のお話です。

次に、「 OS が 64bit 版」の場合ですが、こちらは「 8GB が基本」になります。おそらく、こちらの結論に対して異論をおっしゃる方が多数いると推測されますが、当サイト管理人は「 8GB が基本」だと考えています。

例えば、以下の Windows 各 OS のメモリ認識(理論値)は下記の通りです。

Windows XP Professional ( 32bit 版)  4GB
Windows XP Professional ( 64bit 版) 128GB

Windows Vista Home Basic ( 32bit 版)  4GB
Windows Vista Home Basic ( 64bit 版)  8GB

Windows Vista Ultimate ( 32bit 版)   4GB
Windows Vista Ultimate ( 64bit 版)  128GB

Windows 7 Home Premium ( 32bit 版)   4GB
Windows 7 Home Premium ( 64bit 版)  16GB

Windows 7 Professional ( 32bit 版)   4GB
Windows 7 Professional ( 64bit 版)  192GB

Windows 7 Ultimate ( 32bit 版)    4GB
Windows 7 Ultimate ( 64bit 版)   192GB

上記から、「 OS が 32bit 版」の場合は「4GB が基本」になることを納得しても、「 OS が 64bit 版」の場合「 8GB が基本」と言われても納得できなくて当然かもしれません。

では、なぜ、「 OS が 64bit 版」の場合「 8GB が基本」と考えるかですが、それには論理的な根拠があります。

Windows 7 や Windows 8 の 64bit 版 OS に 8GB 以上の物理メモリを搭載して、エクスペリエンスインデックスや PCMark7 でパフォーマンスチェックをしても、ほとんど変わらない結果しか得られないからです。

この記事を掲載しようとしていたやさき、たまたま、最近買った某パソコン雑誌に、Windows 8 でエクスペリエンスインデックスや PCMark7 でパフォーマンスチェックした結果が掲載されていたので紹介しますが、結果は以下です。

8GB、16GB、32GB エクスペリエンスインデックスの結果は、全て「8」
8GB、16GB、32GB PCMark7 の結果は、「6,244」「6,285」「6,307」

厳密には、搭載物理メモリ容量が上がるにつれて PCMark7 の結果は上昇しますが、倍以上搭載しているのに、さほどパフォーマンスが向上している結果にはなっていません。

なので、当サイト管理人は「パソコンを快適に使うために必要なメモリ容量」は「 8GB が基本」と考えているのです。補足してお話すれば、これらの結果は、利用するアプリケーションソフトが、大容量メモリに対応していないことも原因があり、当面、これは解決されないはずなので「 8GB が基本」と考えているのです。

パフォーマンスを最優先したアプリケーションソフトが発売されれば別ですが、もし発売された場合、おのずとパソコン側に求められるハード環境要件……特に物理メモリの要件が上がってしまい、パソコンの値段が高くなってしまい、そんなアプリケーションソフトは市場が受け入れてくれません。

だから、当サイト管理人は「パソコンを快適に使うために必要なメモリ容量」は「 8GB が基本」と考えているのです。

ただし、これは、2013年現在のお話だと思ってください。技術が進歩すればアプリケーションソフトと搭載物理メモリとの関係も変わるシステムが開発されるかもしれません。その時には、この考え方も正しいとは言えないことになると思うからです。

研究開発者、ゲームクリエーター、動画編集者……etc、本当に高いスペックを要求される方を除き、一般人の場合、「パソコンを快適に使うために必要なメモリ容量」は「 8GB が基本」だと思います。

物理メモリを 32GB 搭載した……とか、すごい人になると 128GB 搭載した……と自慢している人もいますが、「それで何やるつもりなのかなぁ……」と首をかしげてしまいます。ほんと、謎は深まる!!

よりよい PC Life の一助になれば幸いです。

<< New LaLaLaLand トップページに戻る >>

This entry was posted in PC Life エッセンス. Bookmark the permalink.

Comments are closed.